倒れた一乗寺に滋養のあるものを食べさせよう、というミサの提案で、真田は台所で米をといでいた。隣ではミサが土鍋のひび割れを点検している。米 を見つけたので粥を炊こうという話になったのだ。米しか見つからなかったから粥ぐらいしか作れない、というのが正しいところだったが。一乗寺の家に食材が あるわけなどない。米があっただけでも良かった、とミサはため息をついていた。
その貴重な食料・米をとぎながら、真田は先程のミサの話をずっと考えていた。
総帥につけてもらった、というミサの本名。ミサはその名前の方が気に入っていると言っていたが、それならどうして本名を名乗らないのだろうか。
「なぁ、ミサ。アンタはどうして漢字の名前を名乗らないんだ?」
真田が訊ねると、ミサは持ち上げていた土鍋をコンロの上に戻しながらわずかに肩をすくめた。
「だって、私みたいな外見で"心沙"って……違和感あるでしょう?」
「いや、それを言うなら……俺だって……」
真田は米を洗っていたせいで濡れている手を、自らの頭へと持っていく。細い銀髪を一房つかんだ。
「この外見で"真田"だぞ」
真田の場合はミサと違って日本の血が流れているのだが、それでもこの外見で"真田"という名前は違和感があるに違いない。そんなことを言ったところで名前など変えられるものではないから、真田自身はたいして気にしていないのだが、ミサは気になるのだろうか。
「金髪って目立つもんな。外人って目で見られるし……。あ、でも三露も金髪だぞ」
「あれは染めてるんでしょ? 前に見た時、根本が黒かったもの」
ミサの指摘に真田は思わず笑い声を漏らしてしまった。根本の黒髪が生えてきたその状態を、三露は「ぷりん」と言っていたっけ。本来ならば生えてきた黒髪をこまめに染めなければならないらしい。
「面倒くさがって染め直さないんだよ、アイツは」
「……それなら金髪になんてしなければいいのに」
呆れ返った口調でミサが言う。確かにミサの言う通りだろう。それに染めようが染めまいが、どうせ三露は満月になると金色の髪になるのだ。全く別の人格が現 れた証拠とでも言うのか、髪の色が変化する。総帥が現れた途端髪の色は金色に抜け、満月が明けるとまた元の三露の髪色に戻るのだった。
「……総帥って、どうして髪が金色なんだろう」
ぽつりと真田は呟いた。今までずっと気になっていた疑問だった。真田は総帥のことをほとんど知らない。例えばどうして金髪なのか、どうして他人に宿っているのか、など。
「ミサは総帥のこと、詳しく知ってるのか…?」
ミサは真田よりもずっと長く組織にいるから何か知っているのかもしれない。そう思って訊ねてみたのだが、ミサは首を振って否定した。知らない、と小さな声を漏らす。
「総帥の歳とか…名前とかも…?」
「わからないわ。……たぶん、そういうの隠してるんだと思う」
「隠してる?」
何故隠す必要があるのだろうか。真田が眉を顰めると、ミサは言いにくそうにフイと視線を逸らした。先程から真田が洗っていた米を、横から取り上げてしまった。そして土鍋の中へとうつす。
「おいミサ。隠してるってどういうことだ?」
真田がミサへと詰め寄ると、ミサはコンロのスイッチを捻りながら真田を一瞥する。そして小さなため息を一つ。
「……わたしが漢字の本名を名乗らない、本当の理由は…」
神妙な顔つきのミサを見て、真田は唇を引き結ぶ。消えそうなくらいに小さなミサの声へと耳を傾けた。
「名前は言霊なの。力があるのよ。―――例えば呪いをかけることだって。」
―――コトダマ。
ミサの言葉を反芻した真田は、意味がわからずに首を傾げるしかなかった。


一乗寺が半身を起こすと、傍らに座っていた武政が本に落としていた視線を上げた。
「……久幸、」
「起きるな、と言うんだろう? もう、平気だ」
武政が実力行使に出る前に、と、一乗寺は素早く布団から抜け出し、寝室の襖をあけた。先程から武政は一乗寺を監視するかのごとく、ずっと寝室に居座っている。しかし一乗寺としてはこんな寝室に横たわっているよりは、縁側へ出て外の空気を吸いたいのだ。
「だいぶ眠ったから、気分が良いんだ」
「お前の自己診断ほどあやしいものはないんだがな……」
背後から呆れ混じりの声が追ってくる。しかし一乗寺はそれを黙殺すると、雑然とした居間を抜けて縁側へと出た。陽の当たる板張りの縁側。庭の様子が見渡せるこの場所でないと、一乗寺は何となく落ち着かなかった。
定位置に腰を落ち着けると、追ってきた武政もやや離れた場所に腰を降ろした。やれやれと言ったふうに首を振っている。
「やはり松の木に言ってもらうしかないか?」
「……松珀を巻き込むな」
一乗寺は傍らの松の幹へと手を添えながら、横目で武政を睨み付ける。しかし武政は小さく笑っただけで懲りた様子はない。
こんなところで油を売っているのならば帰ればいいのに、と一乗寺は思う。真田とミサは粥を作るのだと張り切って台所へ行ったが、武政は何をするでもない。ただ暇を持て余したように、そこらにある本を読んでいるだけだ。
「きさら、仕事はいいのか」
武政だって暇ではないだろうに。
「忙しいなら、帰ったらどうだ?」
厄介払いしたい気持ちが半分、もう半分は多忙な武政を心配しての発言だったが、武政は皮肉と受け取ったらしい。一度眉を顰めた後、口を歪めるようにして笑った。
「そうだな。ご指摘通り、俺はお前の看病に呼び出されるくらい多忙だ。そうさせて頂く」
すっくと立ち上がった武政は、足下に敷き詰められた白砂利を乱暴に蹴りながら歩き始めた。一乗寺もつられて思わず立ち上がる。まさか、本当に帰ってしまうほど怒らせてしまうとは思っていなかった。
「……きさら」
やや戸惑いながら一乗寺が声をかけると、武政は静かに足を止めた。ゆっくりと振り返ったその顔は、怒っているものとばかり思っていたが実際は微笑んでいた。
「今日はまぁ、お前やミサの顔を見に来たようなものだ」
「……?」
「最後に話せて良かったよ」
「最後?」
反芻した一乗寺をよそに、武政は言いたいことだけ言うと門へ向かって再び歩き出す。気が付いた時には、一乗寺は走って武政の肩を掴んでいた。だって今のはまるで―――遺言めいた言葉ではなかっただろうか。
「きさら、何を言ってるんだ?」
何か危険なことに関わっているのか。そう言外に含ませながら訊いたのだが、武政は答えようとしない。かわりに微笑みを浮かべていた。
「もしも俺が……」
「……え?」
「俺が、このまま……」
武政にしては珍しく歯切れの悪い言い方をするので、一乗寺は胸に気持ちの悪いものを感じた。一体何が言いたいのだろうか。
「きさら?」
「このまま消えてしまって、戻ってこれないとしたら」
「……何を言うんだ」
縁起でもないことを、と一乗寺は唇を歪めた。確かに武政は組織からまわされる仕事の量が多い。内容だって一筋縄ではいかないものばかりだ。しかしいつも持 ち前の機転の良さと能力を活かして仕事をこなしているのを、一乗寺は知っている。それなのに何故、今になってこんなことを言い出すのだろうか。
武政が現在頼まれている仕事は、各地での術者探しだったはずだ。さほど危険な仕事とは思えないが、もしかしたら一乗寺が想像しているよりも厳しいのかもしれない。どんな厄介事に関わろうとしてるのかは知らないが、武政がこんなことを言い出すのだからよっぽどなのだろう。
「もしお前が、姿を消してしまったまま戻ってこなかったら…」
あまり考えたくない仮定だ。しかし、組織の仕事に関わる以上は有り得ないこととは言えない。そして、これは今言っておかなければいけないような気がした。一乗寺は一度強く唇を噛み締める。
「皆が悲しむ。ミサも、真田も……」
「……」
「もちろん、俺もだ」
そう言った瞬間武政が驚いたように目を瞠ったので、一乗寺は思わず苦笑してしまった。
「たぶん悲しいだろう?友人が死んだら」
「……そうだな」
武政からも苦笑混じりの答えが返ってくる。それを聞いて一乗寺はふと、武政もそうだったのだろうか、と思った。一乗寺が死んだとき、武政も悲しみを感じた のだろうか。しかしまさかそれを聞くわけにもいかない。ため息と共に、喉の奥の言葉をぐっと呑み込んだ。かわりに警告をひとつ。
「お前は誰も悲しませるなよ」
「……わかってる」
一乗寺の言葉に、武政は目を細めて笑った。一乗寺にはそれが、いつもの皮肉気な笑顔とはどこか違って見えた。無邪気な笑顔とでも言うのだろうか。
―――最期にそんな顔が見ることができてよかった。
頭をよぎった自分の考えに驚き、一乗寺は瞠目した。同時に、馬鹿なことをという自嘲が胸をせり上がってくる。しかしいくら振り払おうとしても、一度よぎった暗い蔭はいつまでも頭の中にこびりついて離れそうになかった。


皆が去ってがらりとした家の中を、一乗寺は感慨深く見渡していた。
いつもは居間が散らかっているため、そして先程は真田やミサ、武政がいたためにさほど感じられなかったが、あらためて見ると家の中はとても広い。
「こういうのを寂しいと言うのかな……」
何を感傷的になっているのだろうと思いながらも、一乗寺はじっとしていられずに裸足のまま庭へと降りた。庭の砂利は表面がわずかに濡れてきている。つい先 刻雨が降り始めたところだった。そのため傘を持って来ていなかった真田とミサは慌てて帰っていった。危惧した通り、あの澄み切った快晴は"嵐がの前の静け さ"だったのだろう。
濡れた白砂利を踏みしめながら、一乗寺は松の木に寄りかかる。幹へ手を添え額をあてると、そっと静かに瞼を閉じた。
幹を通して暖かさが伝わってくる。細かい雨が頬を打ったが、そのことが気にならないくらい松珀は暖かかった。誰がいなくなろうと、どんなに寂しかろうと自分には松珀がいる。それだけで十分だ。
「……風邪を引く、って?」
ざわめくように枝葉を揺らす松の木に一乗寺は微笑む。しかしゆるやかだった梢の音が不意に騒がしくなり、怪訝に思って目を開けて松を見上げた。少なくとも見上げようとした。
「……動かないで」
背後で声が聞こえ、同時に一乗寺の背中に手が添えられた。一乗寺はその場で身体を硬直させる。背中に添えられた手に動きを封じられたかのようだ。身じろぎさえ許さない強制力がその手のひらにはあった。
「また会ったね。君に会えて嬉しいよ」
穏やかな言い方にもかかわらず、どこかうそ寒いものを感じさせる声。こめかみから顎にかけて冷や汗が伝っていく。まばたきをためらうほど空気が張りつめていた。
「……お前…誰だ」
"また会った"、と言うからには以前にどこかで会ったことがあるのだろうか。声には確かに聞き覚えがあった。誰の声だったかも容易に思い出すことが出来る。しかしその声の主がここにいるはずがないのだ。一乗寺は心の中で自分の考えを否定する。
「せっかく会えたけど、残念。もうお別れだ。……さよなら」
背中に添えられていた手がゆっくりと外されていく。張りつめた緊張の中、一乗寺は声の主を確かめるために振り返ろうとした。自分の心臓の音がやたら大きく響いている。小さく聞こえるざわめきは雨の音だろうか、それとも松珀の声か。
振り返った瞬間一乗寺が目にした光景は、ただ白いばかりの閃光だった。網膜を焼き切るような強い光に晒されて、意識がゆっくりと白濁していくのがわかった。
―――誰も悲しませるな、と、さっき自分で言ったばかりなのに。
「なぜ……三露」
しかし抗うことも出来ないまま、一乗寺は白濁の中へと静かに沈んでゆく。


* * * *


水気を含んだ地面に足を取られそうになり、三露は傍の石垣に手をついてバランスを取った。
細い山道は並んで歩くことを許してくれず、忍が三露の後ろを少し離れて歩いている。
「足下、滑りやすいから気をつけて」
「もう…どうしてこんなとこ歩かなきゃいけないの!」
三露が注意を促すと、背後の忍がついに癇癪を起こした。もう随分と山道を登ってきている。忍も我慢の限界だったのだろう。
三露と忍は、離れにいるという祖母を訪ねる途中だった。離れは島の中心である山の中にある。さほど厳しい山道ではないが、じめじめと暑い初夏の頃にはあまり訪ねたくない場所だった。
汗をかいたせいでシャツが背中に貼り付いている。三露でさえじっとりと汗ばむくらいだから、女の子である忍にはたまらないだろう。一応そのことを考慮して歩く速さを合わせているつもりだったのだが。
「……もうすぐだから」
「さっきも同じこと聞いたわよ!」
威勢良く忍が吠える。これだけ元気があればもう少しくらい平気だろうと思い、三露は忍の抗議を黙殺して進むことにした。事実、もうすぐ離れが見えてくるはずだった。
「三露! もうッ!」
忍の叫ぶ声が辺りを覆う木々の間に反響する。それでも三露は黙殺を続け、行く手を遮る草を手でかき分けて進んだ。すると木々の向こうに暗い岩肌が見えた。
「忍、もうすぐそこだ」
三露が振り返ると、忍は道の真ん中にへたり込んでいた。もう動けない、と言って三露を上目遣いに見つめている。
「……手のかかる子だな」
仕方ない、とため息をつき、三露は忍のところまで引き返す。
「ほら、もうそこに見えてるだろ? あの岩壁がそうだよ」
「……あんな所に離れがあるの?」
「とにかく、おいで」
三露は忍の手を取ると立ち上がらせた。そのまま腕を引いて、切り立った暗い岩肌まで近づいていった。すると忍が感嘆の声を上げる。
「洞窟…!?」
「そう、ここが離れってわけ」
岩壁に三露の背丈の二倍ほどもある穴がぽっかりと口をあけている。暗くて中の様子を伺うことはできなかった。三露はあらかじめ用意していたライトを手に持ち、忍の手を握った。そのまま中へと足を踏み出す。
洞窟の中の空気はひんやりと冷たかった。三露は十メートルほど進んだところで足を止め、ランプを忍に手渡す。
「持っていてくれる?」
「…? いいけど」
忍は一瞬不思議そうな顔をしたものの、ランプを受け取った。まだ洞窟の入り口から入り込む光が届く範囲ではあるが、それでも奥が見通せないために妙な息苦しさを感じる。
ここに来るのも久しぶりだな、と思いながら三露はその場に膝を折った。暗い闇の奥へ向かって深く頭を垂れる。
「婆様、ただいま帰りました」
張り上げた声が岩壁に反響する。空気を揺らすその余韻がやがて小さくなって消えた。が、返事が返ってこない。
「……婆様?」
もう一度呼びかけるが、やはり結果は同じだった。三露は仕方なしに立ち上がる。
「……三露……?」
忍が不安そうに三露の服を掴んだ。怯えているのだろう。暗闇に加え、この洞窟には何か不思議な空気が満ちている。離れの洞窟はいつも婆様が瞑想に使っていたから、力の溢れる場所なのかもしれない。その空気にあてられたのか、忍は後込みしていた。
「平気だよ。……奥へ行ってみよう」
三露は忍からライトを受け取りながら、もう片方の手で忍の手を握り直した。
暗い洞窟の中、足音だけが響いている。確か三露の記憶する限り、この洞窟は分かれ道などはなかったはず。平坦に奥へ伸びていて、その距離もさほどない。
婆様は奥にいないのだろうか。もしかすると瞑想中か何かで、返事をしてくれなかったのかもしれない。それとも入れ違いになってしまっただろうか。様々な思いを巡らしている三露の耳に、不意に忍の鋭い叫び声が聞こえた。
「キャッ……!」
「!? どうしたんだ?」
忍は立ち止まり、踏み出した一歩を押しとどめた。踏み降ろされるはずだった足元を見つめている。三露はつられるように地面を見た。見下ろすと、白いものが石の地面の上に散らばっていた。紙だ。
「……なんなのよ、これ……!?」
「紙垂(しで)……」
注連縄(しめなわ)などにつけられる白い和紙。幣の一種だった。三露が式神を呼び出す時に使う幣と同じく、真っ白の和紙で作られている。地面に散った紙片は千切れてバラバラになってはいたが、確かに紙垂に間違いなかった。
「どうしてこんなものが……?」
紙垂は祓いに使われる道具、もしくは結界を守る道具だ。そんなものが何故洞窟の中にあるのだろうか。そして無惨に千切られているなんて。
こんな縁起の悪いことを婆様がするはずがない。
何か嫌な予感がする。三露ははやる胸を押さえながら、ゆっくりと奥へと進んだ。と、また足下に何か落ちていることに気がつく。
「どうしたの…?」
三露が屈み込むと、忍が不安そうに訊ねた。三露は足下に落ちていたものを片手で拾い上げた。今度は石だ。ライトに近づけて見ると、洞窟の岩壁と何ら変わり のない暗い色をした石礫だった。三露の拳ほどの大きさだろうか。一面だけが平らな形をして、あとは割れたように凹凸がある。
「ただの石だよ」
忍に言い聞かせながらも、三露はその石から目を離すことが出来なかった。平らな面に、細い溝がある。薄暗いためにはっきりと見ることは出来ないが、これは確かに五芒星の形をしていないだろうか。三露がいつも張る星形の結界、その一部分に見える。
紙垂といい五芒星といい、魔を封じ込めるためのものだ。すなわちここに何かが封印されていたということか。そして無残に打ち壊された、結界。
三露は周囲を見渡すが、闇が広がるばかりで特におかしな気配は感じない。
―――いや、封印されていた、からだ。紙垂も五芒星もバラバラになって地面に散らばっていた。ならば封印が破られてしまったということになる。
「………忍、帰ろう。ここは危ないかもしれない」
一体何が封印されていたのかは知らないが、とにかくここにいてはいけない。そう判断した三露は、立ち上がると辺りを照らすライトを高くかざした。その瞬間。
「―――…!」
忍が鋭く息を呑んだ。三露も喉をひきつらせる。見てはいけない光景だ。咄嗟にできたことは忍の視界を手で覆い隠すことだけだった。
「三露…、いま……の」
忍の目を覆った三露の手は、忍の震えを伝染したのだろうか。それとも自分が震えているのか。
「ねえ、三露! 今の何…!」
「何って…」
三露が発した声が震えていて、ようやくこの震えは自分が慄いているのだと気づく。
三露が持っていたライトは、忍の視界を隠したときに落としてしまった。三露の手から滑り落ちたライトは、鈍い音をたてたあと、地面を転がった。
「………婆様」
ライトが照らしたのは、乾いた赤黒い血で染まった婆様の死体だった。



           

 





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